目的
- 失われがちな社会性、対人関係の改善を生産的な作業の場を活用して行う
- 患者の1日の生活リズムを作り、自分の能力の自覚、意欲の向上、仕事に対する責任感の育成、作業を行うことにより、緊張・不安の解消、不満の発散、身体的な健康増進などがはかられる
方法
- 作業療法への参加は医師の指示によって開始される
- 作業内容は患者の能力、症状に応じた種目を選択し、単純なものからより複雑で高度なものへと発展させる
- 患者の日常生活の1場面として看護者は患者とともに参加・援助し、OTと連携が図れることが望ましい
留意点
- 患者を積極的に誘導することは大切であるが、強制したり、命令したりすることは避ける
- 作業療法の目的を理解し、能率だけが主体ではないことに留意し、患者の作業に対する努力を認め、支持していくことが大切
- 作業場面では看護者も患者と体験を共有しながら、精神状態の変化や身体的状況、作業態度について観察し、情報をもとに評価しあうことも大切