この記事では、切迫早産の診断を受けた28歳の女性についての事例を取り上げています。
事例紹介
氏名:A氏 28歳 女性
診断:切迫早産
彼女は、コンピータープログラマーとして働き、社会保険に加入しています。
ワンルームマンションに住んでいます。
彼女の性格は、夫によれば、偏屈な性格だと言います。
月経周期は26〜29日で、初経は12歳でした。
経血量は中等量で、月経時には軽度の下腹部痛がありましたが、鎮痛薬を服用するほどの痛みはありませんでした。
彼女にはアレルギーや病歴はありません。
また、偏食、喫煙、飲酒の習慣もありません。
彼女は過去に妊娠・分娩の経験がなく、栄養バランスを考慮した食事を3食摂取しています。
排尿は5〜6回/日、排便は1〜2日に1回であり、睡眠時間は8時間程度です。
プログラマなので会社では男性が多いので身なりに気を付けてます。
毎日入浴し、髪も洗っています。
彼女は仕事にやりがいを感じており、趣味はウクレレです。
彼女の最後の月経は4月2日〜7日で、出産予定日は1月9日です。
月経が遅れたため、産婦人科を受診し、尿中hCG検査で陽性が確認されました。
その後、2週間後の経膣超音波検査で胎嚢が確認され、妊娠11週には超音波エコーで胎児の心拍動が確認されました。
その頃、空腹時の不快感やつわりの症状がありましたが、指導を受け、経過とともに症状が収まりました。
しかし、彼女は妊婦健康診査を定期的に受けていました。
35週からは産前休暇に入る予定でしたが、34週0日に腹部緊満感、下腹部痛、腰痛、出血を訴えて産婦人科を受診しました。
淡血性の水様性帯下を認め、子宮口開大(1cm)、子宮頸管長が22mmと短縮を認めました。
ビショップスコアは5点で、切迫早産と診断され、急遽入院することになりました。
入院時に実施されたNSTモニター上では、5〜6回/時の腹部緊満を認めましたが、彼女自身は腹部に違和感は感じませんでした。
胎児性フィブロネクチンと顆粒球エラスターゼが増加。
医師からは、彼女が切迫早産であることが説明され、規則的にお腹が張っていることや子宮の入り口の長さが短くなっていること、早産となる危険性が高いことが伝えられました。
彼女には安静が必要であり、子宮収縮抑制剤や抗生剤を使用して治療することが必要であると説明されました。
また、子宮収縮や感染の状態、児の状態を観察しながら、胎児の肺機能が十分成熟する正期産まで、妊娠を継続することになりました。
ただし、もし赤ちゃんの健康状態が悪化した場合や子宮収縮が治まらず陣痛になった場合には、帝王切開や分娩となる可能性もあることが伝えられました。

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