事例紹介
患者:村田さん・男性・68歳。
診断名:左視床出血。
既往歴:前立腺肥大、高血圧で内服治療中。
体格:身長180cm、体重88kg。
利き手:左利き
職業:無職
家族:妻は6年前に逝去、長男(37歳)と嫁(34歳)孫(10歳)の4人暮らしで、二世帯住居に住んでいる。
長女(35歳)は結婚して近くに住んでいる。
性格:几帳面で短気な面があったが、妻の逝去後は気弱になっている。
趣味:乗馬
嗜好:喫煙歴なし、アルコールは晩酌程度。
入院前の生活習慣
飲食食事は3食規則的に摂取。
偏食なし。
義歯の使用はなく、咀嚼・嚥下に問題なかった。
睡眠:22時6時までの8時間。
排泄:排便1回/日排尿7回/日。
入院までの経過
11月30日19時ごろ、家族で団欒中に気分が悪くなり倒れたため救急搬送される。
病院に到着時、意識レベルの低下を認め、右麻痺があった。
頭部CT上、視床出血と脳室内穿破が認められたため、気管挿管が行われ緊急入院となった。
入院時の状態
集中治療室に入室し、人工呼吸器管理となる。
心電図モニター上、異常波形なし。
脳出血の病態生理のポイント
脳出血は、脳内の血管から出血し、血腫を作る病態です。
出血部位によって被殻出血、視床出血、皮質下出血などに分類されます。
多くは高血圧が原因ですが、他にも脳動静脈奇形やアミロイド血管障害などが原因となることもあります。
外科的治療が必要な場合もありますが、降圧や全身管理を中心とした内科的治療やリハビリテーションが重要です。
活動・運動に関するアセスメント(ゴードン11項目にもとづく)
村田さんは、入院前には日常生活に問題はありませんでした。
しかし、現在は右半身麻痺があるため、自力での体位変換や姿勢保持が困難です。
これにより、褥瘡や筋力低下、関節拘縮などの廃用症候群のリスクが高まります。
関節可動域運動などの予防策が必要です。
村田さんの徒手筋力テストでは、右上下肢は○○○、左上下肢は○○○となっており、ADL(日常生活動作)に支障が出ています。
リハビリへの積極的な取り組みが見られないため、ADLの向上は難しいかもしれません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の事例のまとめ
今回の事例を通じて、脳出血患者に対する看護ケアの重要性がわかりました。
リハビリテーションは、患者の生活の質を改善し、日常生活動作の回復を促すために不可欠です。
看護師として、患者の状態を正確に評価し、適切なケアを提供することが求められます。
ゴードンアセスメントは、患者の機能的健康パターンを網羅的に評価するためのツールであり、看護師にとって有益な情報を提供します。
これにより、患者に適切なケアを提供し、リハビリテーションに向けた取り組みをサポートすることができます。
脳出血の看護アセスメントを行う際の注意点
看護学生の皆さん、上記に触れた内容に基づいて、脳出血、ゴードンアセスメント、看護診断、看護計画、および関連図は、看護学生にとって非常に難解であり、レベルの高いものであることを認識していただきたいです。
脳出血は、脳の血管が破れて血液が漏れ出す症状であり、看護学生にとって重要な知識となります。
ゴードンアセスメントは、患者さんの健康状態を詳細に評価するための包括的な方法です。
これにより、適切な看護診断が可能となります。
看護診断は、患者さんの状況を分析し、看護上の問題を特定するプロセスです。
看護計画は、その問題に対処するために、適切な介入と評価方法を立案することを目的としています。
関連図は、患者さんの状態や看護上の問題を視覚的に理解しやすくするためのツールです。
これらの概念は、看護学生にとって非常に難解であり、レベルの高いものですが、それだけに、専門的な知識と技術を身につけることで、より質の高い看護ケアを提供することが可能となります。
このような高度な知識とスキルを習得することは容易ではありませんが、積極的に学び、理解し、実践することで、皆さんは優れた看護師になることができます。
看護学生の皆さんには、これらの難解でレベルの高い概念に挑戦し、成長し続ける意欲を持って取り組んでいただきたいと思います。
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