事例紹介
W氏は52歳の女性で、2型糖尿病を患っています。
彼女は事務職に従事し、趣味は海外旅行です。
過去の病歴として、高血圧の治療を受けています。
家族は夫と2人の息子(22歳と18歳)との4人家族です。
アルコールはたまに飲む程度で、喫煙歴はありません。
彼女の生活習慣では、平日は朝6時に起床し、8時に出勤します。
20時頃帰宅し、21時頃夕食をとり、24時頃就寝します。
休日以外は、ほか弁でおかずを買ってくることが多いです。
食事は1日3食摂取し、昼食は同僚と外食することが多いです。
運動習慣はなく、休日は家族や友人との食べ歩きを楽しむことが多いです。
3年前に職場の検診で高血糖が指摘され、数回受診し経口血糖降下薬を内服していましたが、多忙なため受診を中断しました。
今年の検診でも高血糖が指摘され、再度受診しました。
空腹時血糖は220mg/dl、HbA1c8.7%で、自覚症状はありませんでした。
血糖コントロールと合併症の精査、糖尿病教育のために5月10日に入院しました。
治療内容
食事療法:1700Kcal、塩分7g。
運動療法:毎食後40分の散歩。
薬物療法:メトグルコ250mg、トラゼンタ5mg。
入院後、W氏は糖尿病教育に熱心に取り組んでいます。
糖尿病の病態生理
1型糖尿病と2型糖尿病はそれぞれ異なる特徴を持っています。
1型糖尿病は主に自己免疫を基礎にした膵β細胞破壊が原因で、2型糖尿病は遺伝的要因に加え、高カロリー食、高脂肪食、運動不足などの環境要因が関与します。
2型糖尿病は、インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性が原因で発症します。
糖尿病のゴードンアセスメント(健康管理-健康知覚)
W氏は、外食が多く運動習慣もないため、糖尿病を発症しやすい生活習慣を送っていたと考えられる。
3年前に職場の検診で高血糖を指摘され、数回受診し経口血糖降下薬を内服していたが、多忙なため受診を中断していた。
今回の入院時は病気の自覚症状はなく、生活の多忙さと自覚症状がないことが受診中断につながっていたと考えられる。
そのため、W氏はこれまでのライフスタイルや自己管理方法の修正が必要である・・・・
看護学生にとって、糖尿病のゴードンアセスメントとは・・・・
糖尿病は、1型と2型の両方の病態生理が複雑であり、看護学生にとって理解や対応が難しい場合があります。
その理由には、以下のような点が挙げられます。
病態生理の複雑さ
糖尿病の病態生理は非常に複雑で、インスリンの分泌、作用、抵抗性などの概念を理解する必要があります。
また、1型と2型糖尿病の発症機構や病態の違いを把握することも難しく、その理解が不十分だと適切なケアが提供できなくなります。
個別性の高さ
糖尿病患者の症状や状態は、個々の患者で異なります。
そのため、ゴードンアセスメントを行う際に、患者の状態やニーズを正確に把握することが重要です。
しかし、個別性の高さから、看護学生が適切なアセスメントや看護計画を立てることが難しい場合があります。
継続的なケアの必要性
糖尿病は慢性疾患であり、患者は一生涯の管理が必要です。
看護学生は、短期間で患者の状態やニーズを把握し、継続的なケアを計画することが求められます。
しかし、短期間で継続的なケアを計画することは、看護学生にとって難しい課題です。
教育や指導の重要性
糖尿病患者に対しては、病態や治療法の理解、自己管理スキルの向上が重要です。
看護学生は、患者やその家族に対して適切な教育や指導を行うことが求められますが、その方法や内容を習得することが難しい場合があります。
関連図の作成
看護学生は、患者のアセスメント結果や看護計画を関連図にまとめることが求められます。
関連図は、患者のニーズや問題点、看護診断、介入、評価を視覚的に整理し、看護プロセス全体を把握する手段です。
しかし、関連図を作成する際には、情報を整理し、適切な関連性や優先順位を考慮しながら構成する能力が必要です。
看護学生にとって、このスキルを習得し、糖尿病患者のための適切な関連図を作成することは難しい課題となります。
まとめ
糖尿病に対する看護学生の理解と対応の難しさは、病態生理の複雑さ、個別性の高さ、継続的なケアの必要性、教育や指導の重要性、関連図の作成など、多岐にわたる要因によるものです。
看護学生が糖尿病患者に対して適切なケアを提供できるようになるためには、これらの課題を克服し、継続的な学習と経験の積み重ねが不可欠です。

宿題が多くて悩んでいる看護学生(看護師)さんへ
看護学生宿題代行サービスでは、そんな看護学生(看護師)さんの宿題を代行するサービスを行っています。
ゴードン・ヘンダーソン看護過程(紙上事例)の代行や看護レポート代行、実習記録代行、ケーススタディ代行を行っています。
具体的なご利用方法について知りたい方や宿題代行を希望される方は、下記のLINEボタンからご連絡ください。