パーキンソン病は、運動神経の障害により生活機能が低下し、日常生活で全面的な介助が必要になることがあります。
重度の症状を持つ患者さんは、悪性症候群に陥り、場合によっては命を落とすこともあります。
このような身体の障害が患者さんやご家族の生活にどのような影響を与えているのかを理解し、地域の社会資源を含めた支援計画の立案が重要です。
また、在宅での人生の最期を迎えることを望む患者さんの意思決定を支え、尊重する関わりについても考え、QOLを高めるエンド・オブ・ライフケアについて学ぶことが必要です。
在宅看護は、ライフサイクルのすべての段階にある人々を対象とし、患者さんとご家族が地域社会の一員として、住み慣れた地域で人生の最期を迎えることの意義について考える機会となります。
以下の事例は、そのような在宅療養を行っているパーキンソン病の患者さんに関するゴードンアセスメントの事例です。
これを理解することで、看護学生の皆さんの課題がスムーズに進むことでしょう。
ぜひ、模範解答として参考にしてみてください。
事例紹介
療養者:C氏(女性・86歳)
診断:パーキンソン病(ホーン・ヤールの重症度分類VI、生活機能障害度IV)
既往歴:高脂血症(内服歴あり)
介護認定:要介護6
身体障害者手帳:申請済み
指定難病助成制度:特定疾患医療受給者証交付済み
障害高齢者の日常生活自立度:C-3
認知症高齢者の日常生活自立度:IIIb
家族構成:夫(88歳、元銀行員)長男(60歳、自営業、市内在住、子供2人)、次男(57歳、大学教授、他府県在住)
現在は夫と2人暮らし
夫は関節リウマチがあり、週に数回治療に通院している
性格:細やかで心配性、何事も慎重に行動し、家事を丁寧にこなす
趣味:読書、陶芸
美術展や陶芸工房を訪れるのが好きで、外出時はエレガントな服装を好む
ペットの猫をかわいがっている
嗜好:緑茶が特に好きで1日に数杯飲む
現在までの経過:
C氏は、結婚後専業主婦として家庭を守り、夫、息子二人を支えながら地域の文化活動にも参加。
72歳(14年前)に歩行の不安定さや手の震えを感じ、神経内科を受診。
パーキンソン病と診断。
内服治療(ドパミン補充薬など)開始。
5年後、陶芸教室でつまずきそうになる(姿勢反射障害)、歩く際足が前に出にくい(すくみ足)、文字が小さくなる(小字症)などの症状が出現。
治療開始から11年目で、日内変動と不随意運動によりADL低下。
「体が思うように動かない」と本人は落胆していた。
ゴードンの【4. 活動‐運動パターン】のアセスメントについて
C氏の症状を分析解釈すると、パーキンソン病の進行に伴い、身体機能に著しい影響が出ていることが明らかである。
パーキンソン病の主要症状として安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害があり、これらの症状は日常生活動作(ADL)に大きな障害を与えている。
特に、C氏は進行する病状によって姿勢が前かがみになり、背中が丸まり、膝と肘が屈曲するようになっている。
これにより、歩行時や立ち上がり時に転倒のリスクが高まり、骨折などの重篤な合併症を引き起こす可能性がある。
C氏は3年前からドパミン補充薬の長期内服による日内変動が現れ、薬効時間が短くなり、日中の調子の良し悪しの差が大きくなった。
これはウェアリング・オフ現象と呼ばれ、調子が悪い時には無動状態で30分以上同じ姿勢を取ることもある。
現在85歳で、長期臥床状態が続いており、筋力低下が進んでいる。
ホーエンヤール重症度分類はstageV(最終ステージ)であり、生活機能障害度III、要介護5、障害高齢者の日常生活自立度C-2に分類される。
これらの状況から、C氏は日常生活動作をほとんど自分で行うことができず、全面的な介護が必要である・・・・・続きを詳しく書いたものをオーダーメイドで作成して欲しい方は看護学生宿題代行サービスまでご相談ください。いつでもお待ちしております。
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